ツール・ド・フランス2019は、ドグマF12に乗ったエガン・ベルナル(コロンビア、チームイネオス)が劇的な総合優勝を決め、さらにイエローカラーのDOGMA F12スペシャルモデルの発売も決定しましたね!
さて、ピナクラブでは6月30日にイタリアで開催されたグランフォンドピナレロをDOGMA F12 DISKで走ったピナレロ販売店スタッフさんに、直撃インタビュー!
3回目はアジア初のピナレロルームが2年前にオープンしたY’s Road 川崎店のピナレロ担当・平山冬芽さん。グランフォンド ピナレロの参加は今回で2回目の平山さんからは、ピナレロ愛溢れるコメントをいただきました!
イタリア トレヴィーゾ城壁内のピナレロショップ前でY's Roadスタッフのお二人(向かって右が平山さん)
========================================
Q1/グランフォンドピナレロ完走後、みなさんが口々に「DOGMA F12でなければゴールできなかった」とおっしゃっていたのが印象的でした。大会から数週間が過ぎ、改めて、思わずその言葉が出てしまった真意を教えてください。
「DOGMA=スーハイエンドハイエンドモデル」ということを体感しました。
グランフォンド ピナレロは200km弱という距離の中に多彩なシーンが盛り込まれています。
グランフォンド ピナレロ参加2回目の平山さん(右)大会前日はリラックスした笑顔
スタート直後には位置取りのために速度域の速い数百メートル先の集団に追いつかないとなりません。そこでスプリントに近い形で強く踏み込んだ時に高い剛性を感じ、集団に追いついてからは全体の速度が落ちそうになると先頭交代しながら時速40~50kmの速度域でブリッジを架けます。そこで前作F10よりもさらに良くなった空力性能を感じます。
登坂区間になり他の参加者がインナーで登る坂をF12はアウターで登っていきながら軽量性を感じられます。さらに周りから集団がなくなった頃、時速60km以上出るような長いダウンヒルや、下りながらのグラベルロードではF12ならではの28Cタイヤの恩恵を受けつつ高い安定性を感じます。
途中から一人旅・・・エイドステーションでのゲート閉鎖が迫り、「このままでは間に合わない…」という状況になってしまったので、一人で走ることを決断。
(私自身初の!)走行距離168kmを超えてもなおスピードは衰えず、ゴールクローズ1分前にゴール!
クローズ1分前にゴール!
ゴール後にまず感じたのは、その高い快適性。前回参加した時に比べ、大会前のトレーニング量は少なく、大会のコースは厳しい…と条件はかなり厳しかったのですが、昨年よりも良い結果で終われたことはF12の性能の高さを証明していると思います!
========================================
Q2/DOGMA F10からDOGMA F12で「いちばん変わった、進化した」と感じたところはどこですか。
空力性能です。
F10が優秀なのは言うまでもないですが、そこからケーブル内装化による空気抵抗低減、ハンドル、フォークの設計見直しによる最適化など、フレーム以外のパーツだけで多くの空気抵抗削減を実現しています。
私は、グランフォンドのあるシーンでその空力性能の良さを体感しました。
それは、集団のペースが落ちてしまったため、ペース回復を図り先頭で力強く踏み込んだ時の事です。バイクは心地よいレスポンスのよさでぐいぐいと加速していき、時速40kmで巡航しても衰えるところを知りません。
無事に私たちの集団が前の集団に追いつくまでの60~90秒程度の一瞬の出来事でしたが、あの延びの良さ、疾走感はまさに快感でした。
========================================
Q3/グランフォンドピナレロではディスクブレーキのDOGMA F12に乗られたと思います。DOGMA F12のディスクブレーキかリムブレーキ、どちらを購入するか悩んでいる方がいたらどんなアドバイスをされますか。
今後、ディスクブレーキ化の流れが止まることはないでしょう。
現にMTB界では主流とされていたリムブレーキ(26inc)規格がこの10年ほどで姿を消してしまい、安い補修用の供給のみで高いグレードは新品では手に入りません。
ロード界はこれまで規格の大きな移り変わりはなかったため、今後もすぐに規格が移り変わることはないものの、いつかはディスクブレーキ一色になるのではないかとも言われています。
その反面、現在でもピナレロで世界中のレースを駆けるTeam INEOSはレース中のトラブルに備え、リムブレーキにこだわっています。
私としては、「できる限り軽量に仕上げたい、今までリムブレーキで困ったことがない」という方はリムブレーキ。それ以外の方はディスクを選ぶのがいいと思います。
私自身、所有する4台のロードのうち、ディスクブレーキは1台もありません。しかし、グランフォンドピナレロという200km近くも走るイベントで何もストレスなく走れたことはディスクブレーキを否定する理由がないということだと思います。
リムブレーキと比較して「効き過ぎる」や「下りでブレーキにエアが噛む」と懸念する人もいらっしゃいますが、そのようなことは今回のグランフォンド中ありませんでした。むしろ、帰国して自分のバイクに跨がった時、「あれ?こんなに効かないんだっけ。あれ?こんなにワイヤーの引きって重く感じるもんだっけ…」と感じてしまいました。
そうなると他にもいろんな「あれ?」が出てきてしまって…
結局のところ、「あの時リムブレーキを選んでいれば…」と後悔している人は、あまりいないんですよね。ディスクブレーキに完全移行するかどうかは定かじゃありませんが、今後はいま以上にディスクブレーキは普及していくでしょう。
私も次はディスクを買うと思います!
========================================
Q4/タロン(一体型ハンドル)を使用された感想を教えてください。
一体型ハンドルと聞くと、「あ-、ポジションが合わないと困るやつね」とマイナスなイメージを抱かれる方も多いかもしれません。事実、私自身も自分のバイクでSTIのブラケット位置が好みに合わず失敗した経験もあります。
しかし、このTALONはピナレロのバイクに合わせて専用設計されているので全く違和感のないポジションを実現できます。
ステム部分もハンドル部分もカーボンで覆われたTALONはルックス・軽量性・剛性・快適性の面で大きなメリットをもたらします。
DOGMAと同じ1kカーボン柄で高級感を演出し、見た目のボリューム感に反して旧型よりも軽く、硬く、なのに微細な振動を吸収する快適性を持ち合わせています。まるでDOGMAのようなハンドルです。
今回のグランフォンドで使用してみて、カーボンハンドル特有の「柔らかすぎてコワイ」がなく、とても安心して使えました!
========================================
Q5/DOGMA F12の自分的注目はここ!というポイントがあれば教えてください。
デザインです!
理詰めが上手で数字でバイクの性能の高さを謳うブランドとは違って、ピナレロのバイクは見て、乗って、初めて分かる、数字では推し量れない魅力があります。
軽い、早い、は当たり前。カッコよくなきゃ!
デザインありきではないけれど、デザインが命!
そんなピナレロの精神がF12にも生きていると思います。
私的には、ずっと眺めていたくなるバイクです。
========================================
Q6/本場イタリアのグランフォンドを走った感想を教えてください。
グランフォンドピナレロは参加者数4000人以上という大規模イベントにして、緩くて長い上り、急な上り、高速域の下り、悪路の下り、風の強い平坦、なにより距離200km弱のロングディスタンス――すべてのロケーションがそこに詰まっていて、「とにかく沢山走りたい」というサイクリストの希望は間違いなく叶うでしょう。
それだけじゃないのが本場イタリアのグランフォンド!
エイドステーションのスタッフは会話が弾んでくると「ワイン飲む?」と、奥からスタッフ同士で飲む用の赤ワインを差し出してくれたり、沿道で応援してくれる地元の人と目が合うと「頑張れ!」と言ってくれるし、こちら側から「Ciao!」と挨拶すると必ず返事をしてくれます。
交通整理をしてくれている警備員には「grazie!」と言うと「prego」と返ってくる。
そうやって気さくで親切な人が多いイタリアは日本以上にとても居心地が良かったです!
========================================
Q7/ご自身のショップについてどんなショップか教えてください。
【Y’s Road川崎 情報】
所在地:神奈川県川崎市川崎区砂子2丁目10-2
TEL:044-221-1534(PINARELLO room)
営業時間:12:00~20:00
定休日:火(祝日除く)
URL: http://ysroad.co.jp/kawasaki/
ショップからひとこと!:
Y’s Road川崎は神奈川県最大級の売り場面積を誇り、Y’s Road系列店の中でも有数の専門コーナー併設型総合店。日本最大規模のウェアコーナー、アジアで唯一のピナレロコーナーが存在し、それぞれにプロ(専任スタッフ)が常駐しています。
ピナレロ専門コーナー(通称:ピナレロルーム)では、マニア垂涎の激レアバイクから定番のバイクまで最新モデルを中心に常時30台以上を展示!他のコーナーとは一線を画すショールームのような美しい空間でPINARELLOをご堪能ください。
川崎店は定期的な講習会でビギナーへのサポートはもちろんのこと、上級者の細かい要望にまで当店のプロがお応えしています!
月間走りこみ王ランキング
今月のTOP10 (2019年12月)
1 | カズ65.1さん | 599.4km |
2 | Hiro29さん | 411.5km |
3 | kto.1980さん | 313.2km |
4 | ななこパパさん | 279.6km |
5 | 大嶋さん | 191.4km |
6 | さくさくさん | 152.6km |
7 | toshibowさん | 149.5km |
8 | ピナ五郎さん | 137.3km |
9 | ヨウイチさん | 121.1km |
10 | モーリーさん | 115.0km |
11 | コト CSKさん | 109.5km |
先月のTOP10 (2019年11月)
1 | ななこパパさん | 1167.2km |
2 | Hiro29さん | 1124.8km |
3 | kto.1980さん | 974.4km |
4 | ピナ五郎さん | 576.8km |
5 | ayumuさん | 563.0km |
6 | 大嶋さん | 528.2km |
7 | ヨウイチさん | 478.3km |
8 | dial999さん | 476.2km |
9 | コト CSKさん | 426.3km |
10 | HARUKAIさん | 388.2km |
11 | kazukazuさん | 372.2km |
年間グランフォンド王選手権
現在のTOP10 (2019年)
1 | Daiou399さん | 892.0km |
2 | エンデさん | 523.4km |
3 | なかむさん | 369.0km |
4 | izuuyrさん | 354.8km |
5 | しんちゃんさん | 344.0km |
6 | みかいけつゾロリさん | 332.5km |
7 | muskedtigerさん | 316.0km |
8 | Kazuki102737さん | 311.5km |
9 | Hiro29さん | 249.0km |
10 | うーたんパパさん | 247.9km |
11 | コト CSKさん | 240.0km |
昨年のTOP10 (2019年)
1 | みかいけつゾロリさん | 664.7km |
2 | Kazuki102737さん | 456.7km |
3 | gomeyukiさん | 405.0km |
4 | izuuyrさん | 355.2km |
5 | いちみさん | 318.4km |
6 | しんちゃんさん | 290.0km |
7 | コト CSKさん | 233.0km |
8 | YOSI811さん | 193.3km |
9 | ともちゃんさん | 186.9km |
10 | おおわだやすおさん | 162.7km |
11 | Q-にっくさん | 158.2km |
コメント
写真、女の子かと思った(笑)
F12について丁寧に書かれてますね♪
リムとディスクのことも(結局はディスク派ですか)。
全く興味ありませんでしたが、試乗したくなりました。